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1704)外国人保有株式30%以上の企業

 2017年11月5日〜7日に、アメリカのトランプ大統領が日本に初めて来た。

 東京福生の横田基地にエアフォース・ワンが着陸した。

 アメリカ大使館の隣にホテルオークラがある。来日した歴代の米大統領はホテルオークラに泊まった。

 ホテルオークラは、米大統領の常宿のホテルと云われていた。

 フオード、カーター、ニクソン、レーガン、ブッシュ、クリントン、オバマの各大統領はホテルオークラに泊まった。

 数ヶ月前に六本木1丁目の丘陵地の上にある事務所ビル一棟の賃料の評価を行った。

 周辺の取引事例、賃貸事例、そして土地価格評価で規準とすべき地価公示価格(港4、港区赤坂1-14-11)を見て歩いていたところ、ホテルオークラにぶっかった。

 しかしそこにはホテルオークラの別館はあったが、本館の建物はなく、建設中で基礎工事をしていた。

 工事案内板を見ると東京オリンビックにあわせて建替中である。

 アメリカ歴代大統領が泊まったホテルオークラは無いことから、トランプ大統領はどこに泊まるのかと思っていたら、宿泊は内幸町の帝国ホテルであった。

 帝国ホテルが、他のホテルと競り合って大統領の宿泊ホテルの栄誉を勝ち取った。周囲の警備はさぞかし厳しかったであろう。

 トランプ大統領の来日を祝してというわけではないであろうが、2017年11月7日の東京の株式は、日経平均22,937円60銭で終わった。前日比+389円25銭高で、1992年1月9日以来、約25年10カ月ぶりの高値という。

 利益確定売りの株式を、海外勢からの日本株買いの注文が多く入り海外勢が買い、日経平均は390円近くの上昇となったと、日経新聞のザラ場記事報告は伝える。

 ニューヨークダウも相変わらず市場最高高値を付けている。11月6日の終値は23,548ドル42セントである。

 海外勢の日本株式の投資意欲は強い。

 外国人が30%以上保有する日本の上場会社は、株主プロ(http://www.kabupro.jp/)の調査によれば、394社であると、先の鑑定コラムに記した。

 株主プロの2017年10月23日現在の調査によれば、買収等によって上場を廃止した企業も上場会社に含めると4766社である。

 その株主プロが発表する4766社の外国人保有株式割合から、私が平均を計算すれば、9.7%である。

 上場株式の外国人保有割合は9.7%である。

 外資系の外国人保有株式100%の企業を除き、外国人保有株式30%以上の主な企業を記すと下記である。2017年10月23日現在である。

 自動車メーカーを見ると、次の通りである。

       日産自動車     74.2%
              スズキ       50.9%
              ホンダ       43.7%
              マツダ       42.3%
              トヨタ       31.1%

 製造企業では、下記である。

              ソニー       56.6%
       日立製作所     45.2%
       信越化学工業    43.1%
       住友電気工業    42.9%
       富士通       41.8%
       富士フイルムHD   40.2%
       ヤマダ電機     38.7%
       三菱重工業     31.7%

 商社では、下記である。

       伊藤忠商事     38.2%
       住友商事      34.3%
       三菱商事      31.8%

 我が不動産鑑定業と強く結びついている不動産業は、下記である。

       三井不動産     54.1% 
              三菱地所      46.7%
       東京建物      43.5%
       住友不動産     37.2%
       野村不動産HD       34.2%

 外国人株式保有30%丁度の企業は、下記の3社である。

       ミネルバHD          30%
       東洋ゴム      30%
       日本新薬      30%

 詳しくその他の企業の外国人株式保有率を知りたい人は、株主プロのホームページを見られたい。

 いつの間にか、日本の上場企業株式は、外国人に半分以上握られてしまい、慌てふためく時が来るかもしれない。


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