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1820)ゴルフ場の44社のうち営業利益を出しているのは26社

 ゴルフの情報出版会社である一季出版株式会社が、『平成29年版 ゴルフ場企業決算年鑑(全国95社115コース収録 平成27年4月〜28年3月期決算)』(平成29年1月20日発行)を発行している。

 この書籍に記載のゴルフ場のうち、

  イ、複数のゴルフ場を運営している企業
  ロ、土地勘定の記載のないもの
  ハ、土地価格が0円のもの
  ニ、コース勘定が無いもの
  ホ、公租公課の記載の無いもの
  ト、コース管理費の記載の無いもの

の条件にあるゴルフ場の財務諸表は採用しないことにして、 残ったゴルフ場会社44社の売上高に対する営業利益率を分析した。

 上記44社のうち営業利益を出しているゴルフ場企業は26社である。44社に対して59%の割合のゴルフ場が黒字企業である。残りの18社41%の割合のゴルフ場は赤字企業である。ゴルフ場の4割が赤字経営と云うことになる。

 ゴルフ場の多くが赤字経営であるということは知っていたが、具体的に何割が赤字経営と云うことまでは私は理解していなかった。今回の分析でゴルフ場の4割強が赤字であるとはっきりと数値が分かった。

 営業利益を出している企業の平均営業利益率は6.0%である。

 営業利益率の高いゴルフ場企業は、下記である。

        安芸カントリークラブ                0.162
    小樽ゴルフ場                        0.139
    京ケ野ゴルフ倶楽部                  0.133
    中山カントリークラブ                0.112
    小野観光開発                        0.098
    三原京覧開発                        0.091
    美々津観光開発                      0.074
    福岡カンツリー倶楽部                0.071
    仙台カントリークラブ                0.070
    笠間ゴルフクラブ                    0.067

 京ケ野ゴルフ倶楽部は、租税公課を売上高の8.6%を支払ながら、利益率13.3%を出してゴルフ場を経営している。

 中山カントリークラブは、租税公課を売上高の11.9%を支払ながら、利益率11.2%を出してゴルフ場を経営している。

 この2つのゴルフ場は、極々稀なゴルフ場ではなかろうかと私には思われる。

 赤字の大きいゴルフ場は、下記である。金額は千円である。

            Sゴルフクラブ    220,139千円
            Kゴルフ              187,066千円
            Hゴルフ倶楽部        173,180千円
            Nゴルフ              143,624千円
            Hカントリークラブ    124,330千円
            Aゴルフクラブ        109,359千円


  鑑定コラム1818)
「小金井カントリー倶楽部の固定資産税は高すぎるのでは無かろうか」

  鑑定コラム1816)「ゴルフ場の売上高に対する租税公課の割合は6.4%」


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