世界のトップが一堂に集まり、特にアメリカと中国が貿易戦争をしている真っ最中の時に、両国の代表者が大阪で会合すると云うことで、世界は注目していた。
アメリカは、中国との間で、中国はアメリカとの貿易利益が多すぎるということで関税の引き上げと、中国通信機器メーカーのファーウエイによってアメリカの軍事機密・技術の漏洩や知的財産権の侵害等が行われている可能性があるとして、ファーウエイとの取引禁止の政策を打ち出した。
今回の大阪での米中首脳会談で、4段階目の関税引き上げは行わない。ファーウエイとの一部取引は認めるということに、トランプ・習両氏は合意した。
こうした世界の主要政治家が集まり、会合・会談する。それら首脳の会談・会合によって合意される内容は、記者発表される。その情報等は日本経済にどの様に影響を及ぼすのか。投資家はどう判断するのか。それらは株価に必ず反映される。
日本の株式市場は、G20サミットに、どう反応するかと私は興味を持って株価を見ていた。
会議が始まる前の2019年6月27日(木)の東京株式市場の日経平均の終値は、 2万1338円17銭であった。
会議は、金曜日、土曜日の2日間であった。株式市場は月曜日(2019年7月1日)にしか開かれない。
2019年7月1日の東証の日経平均終値がどういう値段を付けるか待った。
2019年7月1日(月)の東証の日経平均株価の終値は、2万1729円97銭で終わった。
2万1729円97銭-2万1338円17銭=+391円80銭
率にすると、
391円80銭
───────── = 0.018
2万1338円17銭
+1.8%の影響を与えた。
G20サミットを、日本の株式投資家は、日経平均で300円余、利率では+1.8%の株式アップと判断した。
大阪G20サミットは、成功であったと云えよう。
鑑定コラム1941)