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2014)日本の土地総額は1199兆円(2017年末)

 内閣府の経済社会総合研究所が、平成31年(2019年)1月28日に『平成29年度国民経済年次推計』を発表した。

 それは2017年末時点の日本国の貸借対照表である。

 それによると日本国の総資産は、1京0893兆円である。

 私は長い人生で、初めて数字の単位としての「京」を使用した。

 この貸借対照表の中の非金融資産の項目の中に「土地」項目がある。これは日本国の土地の総額である。

 その金額は、1,199兆1000億円と計算されている。2016年末は1,179兆4000億円であった。1年間で土地価格は、19兆7000億円増加した。

               1,199兆1000億円
             ───────── = 1.0167                          
               1,179兆4000億円

 1.67%の増加である。

 土地資産総額の金額がどの様にして求められているのか私にはわからない。毎年発表されている地価公示価格は何らかの形で使われているであろう。

 日本国の土地資産額がどの様に推移したか内閣府の『国民経済年次推計』より、下記に記す。各年末の金額である。単位兆円。

          1994年(平成6年)末      1964.8兆円
          1995年(平成7年)末      1879.4兆円
          1996年(平成8年)末      1844.0兆円
          1997年(平成9年)末      1806.3兆円
          1998年(平成10年)末      1736.3兆円

1999年(平成11年)末      1660.6兆円 2000年(平成12年)末      1579.2兆円 2001年(平成13年)末      1487.2兆円 2002年(平成14年)末      1404.0兆円 2003年(平成15年)末      1330.9兆円
2004年(平成16年)末      1269.8兆円 2005年(平成17年)末      1251.2兆円 2006年(平成18年)末      1268.6兆円 2007年(平成19年)末      1302.4兆円 2008年(平成20年)末      1287.8兆円
2009年(平成21年)末      1232.3兆円 2010年(平成22年)末      1200.1兆円 2011年(平成23年)末      1169.4兆円 2012年(平成24年)末      1148.4兆円 2013年(平成25年)末      1135.7兆円
2014年(平成26年)末      1143.0兆円 2015年(平成27年)末      1151.4兆円 2016年(平成28年)末      1179.4兆円 2017年(平成29年)末      1199.1兆円

 平成バブルの平成6年末の1964.8兆円の金額をピークにして、土地資産総額は平成25年の1135.7兆円まで下落する。

 土地資産は、▲829.1兆円の減少となった。率にすると▲42.2%の下落である。

 829.1兆円の損失の金額を見せつけられると、平成バブル崩壊は、日本経済にとんでもない爪痕を残したと改めて思わざるを得ない。

 犯人捜しをしても仕方ないが、一体誰がその時の日本経済の舵取りをしていたのかと云いたくなろう。実際には誰も責任を取ろうとしないし、取っていないということになろうが。

 不動産など大した事無いと小馬鹿にしていたのでは無かろうか。


  鑑定コラム2015)
「2017年末の日本国貸借対照表」
  

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