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2039)レオパレス21の純資産は資本金を割った 2020年3月期第3四半期

 レオパレス21が、2020年2月7日に、2020年3月期第3四半期決算(2019年4月〜2019年12月)を発表した。

          売上高    328,721百万円
          営業損失   ▲22,805百万円

 228億円の赤字である。

 売上高は、前年同期に比して、▲47,645百万円の減(▲12.7%減)である。

 2019年3月末と2019年9月末、2019年12月末との現金・預金等の比較を行うと、下記である。単位百万円。

                       3月末       9月末     12月末      3ヶ月の変動

   現金・預金 84,536 68,852 79,367    10,515    建物・構築物 40,542 34,294 27,996   ▲6,298    土地 49,221 43,533 39,455 ▲4,078    純資産 81,338 56,207 57,045 838

 2019年9月末から3ヶ月の間に、現金・預金は105億円増加している。

 土地建物構築物は、併せて103億円流出した。
 
 土地建物構築物の金額が103億円流出(減少)したと云うことは、売却したということである。売却したということは、それだけの現金を得るということである。

 土地建物構築物を売却した金が、現金・預金として手許に留保され、この金を運転資金にしているようである。

 105億円でどこまで乗り切れるか。

 2019年3月期の給与及び手当は、2019年3月期の有価証券報告書によれば、24,811百万円であった。月額では、
            24,811百万円÷12ヶ月=2,067百万円
20億円である。

 その後、社員の解雇が行われ、人件費は、大巾に少なくなっていると思われるが、2019年3月期の人件費で考えれば、105億円は人件費の5ヶ月分で消える金額である。

 純資産は57,045百万円である。資本金は75,282百万円である。

 純資産は、資本金を割ってしまった。もっとも2019年9月で、既に割った状態であったが。

 総資産は、244,825百万円である。

 自己資本比率は、
                    57,045百万円
               ───────── =0.233                           
                   244,825百万円
23.3%である。

 負債を見ると次のとおりである。

 短期の社債・借入金は、
             7,804百万円→7,154百万円→6,640百万円
                (3月)        (9月)        (12月)
と減っている。

 長期の社債・借入金は、
             26,421百万円→23,536百万円→22,876百万円
                (3月)        (9月)        (12月)
と減っている。

 長短期の負債は増えていない。

 銀行は、レオパレス21には新規貸出を行っていないようである。

 企業、ファンド会社の資金援助もなされていないようである。

 2020年3月期の営業損益は、▲280億円の赤字の予想には変わりは無い。

 レオパレスの株価について、以下述べてみる。但し私は株式投資はしていないから、プロの人から見たら記述は少しずれていると思われるかもしれないが、その場合はお許し願いたい。

 レオパレス21の株価は、2019年4月26日には、188円を付けた。

 2020年2月7日(金)の終値は、329円である。

 これら株価を、解散株価と呼ばれる純資産株価で検討して見る。

 レオパレス21の発行株式数は、244,882,515株である。

 純資産は、先に記した57,046百万円である。
  
 1株当たりの純資産は、
                   57,046,000,000円
               ──────────  = 232.95円≒233円             
                    244,882,515株
233円である。

 純資産は、解散価値と呼ばれる。レオパレス21の1株当たりの解散株価は、233円となる。

 現在の株価は、329円である。現在の株価を解散株価で割ってみる。

              329円
            ──── =1.41                                         
              233円

 得られた割合は、1.41である。この割合はPBR(株価純資産倍率)と呼ばれる割合である。

 PBRが1倍(1.0)の株価は、解散株価である。

 PBRが1.0の株式或いは1.0以下の株式は、それが底値であり、買いだといわれているようである。但し、赤字が何年も続いている企業の株式にはそれは当てはまらないと私は思う。

 レオパレス21の2019年3月期の純資産は、81,338百万円であった。その時の1株当たりの純資産は、
 
                   81,338,000,000円
               ──────────  = 332.15円≒332円             
                    244,882,515株
332円である。

 1株純資産332円であった2019年4月26日に、レオパレス21の株価は188円を付けた。

 この価格は、今迄の最低価格である。

 この時のPBRは、
                 188円
               ──── = 0.566                                   
                 332円
0.566であった。

 現在はPBRが1.41で、株価329円である。

 上記をまとめると、下記である。

     2019年4月26日 解散株価332円→PBR 0.566  → 株価188円
      2020年2月7日  解散株価233円→PBR 1.41   → 株価329円

 解散株価は、0.7(233/332=0.70)下がっている。とすれば株価は下落してもよい。しかし実際は株価は、188円→329円と上がっている。

 この現象は、少しおかしいでは無いか。何か人為的細工がなされ、或いは何か大きな思惑が動いているのでは無かろうかと判断できる。

 この先は、株式投資を行っていないド素人が考える範囲ではないから、論述は止める。


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