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2687) 大阪ビジネスホテル料金 2023年9月〜12月

 大阪駅周辺のビジネスホテル料金の2023年9月〜12月の料金について述べる。

 毎月のホテル料金の記事アップをしていたが、仕事も重なり、又、毎月記事アップするのも面倒になり、毎月のホテル料金記事アップをさぼった。

 記事アップはさぼったが、料金の調査は行っていた。

 武漢発の新型コロナウイルスは、2020年2月に日本に上陸した。2020年2月の大阪駅周辺のビジネスホテル料金は、7,212円であった。

 日本に上陸した武漢発の新型コロナウイルスは、ビジネスホテル業界を苦境に落とし込み、大変な経済的影響を及ぼした。

 大阪駅周辺のビジネスホテル料金は、2023年3月が12,735円、4月が12,986円で新高値更新である。

 一年前の2022年4月の6,826円の料金と比べれば、様変わりになっている。料金は倍近くになっている。

 ビジネスホテルのこの料金の変動を知れば、日本経済はほぼ元に戻り、景気は回復したといえるのでは無かろうか。

 ビジネスホテル料金は、目に見える数値として、手軽な景気動向の判断の1つになるでは無かろうかと私には思える。


 2023年9月1日に、2023年9月20日(水)の、2023年9月30日に、2023年10月19日(木)の、2023年11月1日に、2023年11月20日(水)の、2023年11月29日に、2023年12月20日(水)の大阪駅周辺のビジネスホテル宿泊料金を調べた。

 条件は、ビジネスホテル、朝食付 シングル、禁煙部屋とする。

 ホテル宿泊料金は、私がいつも使っているホテル予約ネットの「じゃらんnet」(リクルート)に発表されている宿泊料金とする。

 大阪駅周辺の2023年9月20日、10月19日、11月22日、12月20日のビジネスホテルの料金、前月比、料金DI値は、下記のとおりである。

                  宿泊費        前月比      料金DI値
   大阪9月     10,324円     -11%     −40
   大阪10月     11,699円     +13%     +85
   大阪11月     11,624円       −1%      −7
   大阪12月     10,241円     −12%     −56

 大阪駅周辺のビジネスホテル料金は、平成30年(2018年)7月は、10,341円であった。新型コロナウイルス感染が全くない時期のホテル料金である。

 2022年1月は6,576円、2月は5,993円と落ち込むが、3月は6,513円、4月は6,826円、5月は6,810円となる。6月は7,335円になる。

 そして7月は、8,257円になり、アパホテル大阪梅田の料金は前月比58.9%になったと、鑑定コラム記事の見出しにした。

 8月は、ニッパチの8月を体現するごとく6,745円とダウンする。「アパホテル大阪梅田料金 前月比▲40%ダウン」の見出しの鑑定コラムを書く。

 2022年9月は、ニッパチの8月の下落の反動で14%アップして、7,701円となった。新型コロナウイルスが日本に上陸した2020年2月の料金を超えた。

 2022年10月は、9月よりも15%アップして、8,857円になった。新型コロナウイルスが上陸して感染が広がり始めた2020年2月のビジネスホテルの料金を完全に乗り越え、それ以前の料金になろうとしている。

 そして11月は9千円台を飛び超えて、一気に1万円台となる。10,790円である。

 コロナ以前の料金の私が調べた料金は、上記で述べた平成30年7月の10,341円が最高であったことから、11月はその金額を超えて、最高の金額である。

 12月は、前月の料金から大幅に下落せず、ほぼ横ばいの 10,697円である。

 2023年1月に入り、新型コロナウイルス感染者も日に日に少なくなり、宿泊料は11,489円となり、過去最高の料金となった。

 2月は9,837円と1月比▲14%ダウンした。ニッパチの売上高減である。

 ニッパチの売上高減の諺が適用されるごとくなったと云うことは、大阪のビジネス業界は正常な業務状態になったという証拠である。

 3月はニッパチの2月売上高減から一気に+29%アップして、最高料金の12,735円になった。

 日本政府は、これまで屋外では原則着用としてきたマスクについて、2023年3月13日からマスクの着用は個人判断にまかすという政策とした。

 加えて、2023年3月、新型コロナウイルス感染の影響も少なくったことから、政府は海外からの訪日観光客の訪日制限を緩くした。

 海外からの訪日観光客の姿を東京でも多く見るようになってきた。

 4月は3月の料金の+2%となり、最高料金更新の12,986円である。

 5月は、4月が過去最高の料金になった事から、その反動として-9%の11,779円となった。

 2023年5月8日より新型コロナウイルス感染は、今迄感染症2類に分類されていたが、5類に分類されることになった。

 その分類の影響が、ビジネスホテルの料金にどの様に影響しているか分からない。全く影響を与えていないかも知れない。

 6月は前月比−2%の11,480円である。東京は何あっのか分からないが前月比−22%である。大阪は東京の下落比1割の▲2%である。

 7月は前月比+0.4%の11,527円である。

 8月はニッパチの8月であるから、ホテル料金はド-ンと下がると思ったところ、下がらず7月の+0.7%の11,604円となった。東京は7月比-4%であったが、大阪は+0.7%である。

 9月は、8月の料金よりも高くなるのが傾向としてあるが、2023年の9月は8月よりも安くなり、10,324円となる。

 10月は、反発し前月比+13%の11,699円となる。

 11月は、ほぼ横ばいの11,624円である。

 2023年の最後の月の12月は、前月比▲12%の10,241円とかろうじて1万円台の料金に留まった。

 DI値は、2023年に入って、1月は+6である。2月は▲40である。3月は横ばいが1ホテルで他のホテルは全て値上がりで+93である。

 4月は一転料金下落のホテルが多くなり▲40である。5月は▲6である。 6月は3ヶ月振りにプラスの+18となった。

 7月は-18である。
 8月は-5である。
      値上げ     8ホテル
            据置      3ホテル
      値下げ     9ホテル
である。ニッパチの8月に値上げするホテルが、値下げするホテルとほぼ同数ある事は、大阪のホテル業界の状況が少し変わろうとしていると推測される。

 9月は▲40、10月は+85、11月は▲7、12月は▲56である。

 大阪駅周辺の2020年2月〜2023年12月迄のビジネスホテルの料金の推移をグラフにしたのが、下記のグラフである。




2020年2月〜2023年12月大阪ホテル料金



 下記に、2023年9月、10月、11月、12月の大阪駅周辺のビジネスホテル料金分析一覧表を記す。


 (2023年9月20日)
番号 ホテル名 令和5年8月23日a 令和5年9月20日b 変動率 b/a-1
1 大阪東急REIホテル 8800 8360 -0.050
2 くれたけイン大阪堺筋本町 7100 7212 0.016
3 ホテルユニゾ大阪梅田 12323 13383 0.086
4 ユニゾイン大阪北浜 8518 7518 -0.117
5 新阪急ホテルアネックス 11120 9804 -0.118
6 大阪グランベルホテル 9200 10670 0.160
7 ホテルモントレ大阪 19500 14200 -0.272
8 ホテル法華クラブ大阪 10500 8910 -0.151
9 アインズイン梅田東 8200 7300 -0.110
10 ホテル京阪淀屋橋 12650 9650 -0.237
11 アパホテル大阪梅田 10434 12021 0.152
12 ハートンホテル西梅田 10350 9810 -0.052
13 大阪新阪急ホテル 11583 12375 0.068
14 ホテルグランヴィア大阪 18300 17300 -0.055
15 ハートンホテル北梅田 12500 9100 -0.272
16 シティプラザ大阪 12500 12500 0.000
17 ホテルリソヒルトリニティ大阪 13750 13650 -0.007
18 ホテルピナリオ梅田 12408 10058 -0.189
19 ヴァイアイン梅田 13250 10190 -0.231
20 東横イン大阪梅田東 7245 7245 0.000
21 リーガプレイス肥後橋   8630  
22 ホテルルートイン大阪本町   7245  
  平均   10324  
  標準偏差   2637  
  変動係数   0.255  
         

 (2023年10月19日)
番号 ホテル名 令和5年9月20日a 令和5年10月19日b 変動率 b/a-1
1 大阪東急REIホテル 8360 12710 0.520
2 くれたけイン大阪堺筋本町 7212 8275 0.147
3 ホテルユニゾ大阪梅田 13383 14923 0.115
4 ユニゾイン大阪北浜 7518 9118 0.213
5 ホテル法華クラブ大阪 8910 11800 0.324
6 大阪新阪急ホテル 12375 15510 0.253
7 ハートンホテル北梅田 9100 10800 0.187
8 シティプラザ大阪 12500 12500 0.000
9 ホテルリソヒルトリニティ大阪 13650 19250 0.410
10 ホテルピナリオ梅田 10058 11900 0.183
11 ヴァイアイン梅田 10190 14710 0.444
12 東横イン大阪梅田東 7245 7245 0.000
13 ホテルルートイン大阪本町 7245 7850 0.084
14 ホテルイルグランデ梅田   7200  
  平均   11699  
  標準偏差   3452  
  変動係数   0.295  

 (2023年11月20日)
番号 ホテル名 令和5年10月19日a 令和5年11月20日b 変動率 b/a-1
1 大阪東急REIホテル 12710 11130 -0.124
2 くれたけイン大阪堺筋本町 8275 8100 -0.021
3 ホテルユニゾ大阪梅田 14923 12561 -0.158
4 ユニゾイン大阪北浜 9118 8718 -0.044
5 ホテル法華クラブ大阪 11800 11870 0.006
6 大阪新阪急ホテル 15510 13689 -0.117
7 ハートンホテル北梅田 10800 10800 0.000
8 シティプラザ大阪 12500 12700 0.016
9 ホテルリソヒルトリニティ大阪 19250 19550 0.016
10 ホテルピナリオ梅田 11900 13200 0.109
11 ヴァイアイン梅田 14710 13640 -0.073
12 東横イン大阪梅田東 7245 9345 0.290
13 ホテルルートイン大阪本町 7850 8350 0.064
14 ホテルイルグランデ梅田 7200 6700 -0.069
15 ホテルブラザオオーサカ   7700  
16 新阪急ホテルアネックス   12464  
17 大阪グランベルホテル   12670  
18 ホテルモントレ大阪   17500  
19 アインズイン梅田東   9550  
20 ホテル京阪淀屋橋   13550  
21 アパホテル大阪梅田   12400  
22 リーガプレイス肥後橋   9760  
23 相鉄フレッサイン淀屋橋   11400  
  平均   11624  
  標準偏差   2960  
  変動係数   0.255  

 (2023年12月20日)
番号 ホテル名 令和5年11月20日a 令和5年12月20日b 変動率 b/a-1
1 大阪東急REIホテル 11130 10250 -0.079
2 くれたけイン大阪堺筋本町 8100 7100 -0.123
3 ホテルユニゾ大阪梅田 12561 13223 0.053
4 ユニゾイン大阪北浜 8718 7937 -0.090
5 ホテル法華クラブ大阪 11870 10450 -0.120
6 大阪新阪急ホテル 13689 13480 -0.015
7 シティプラザ大阪 12700 13400 0.055
8 ホテルリソヒルトリニティ大阪 19550 15810 -0.191
9 ホテルピナリオ梅田 13200 10528 -0.202
10 ヴァイアイン梅田 13640 10970 -0.196
11 東横イン大阪梅田東 9345 7245 -0.225
12 ホテルルートイン大阪本町 8350 7450 -0.108
13 ホテルイルグランデ梅田 6700 7200 0.075
14 ホテルブラザオオーサカ 7700 7267 -0.056
15 新阪急ホテルアネックス 12464 10184 -0.183
16 アインズイン梅田東 9550 9420 -0.014
17 アパホテル大阪梅田 12400 11400 -0.081
18 相鉄フレッサイン淀屋橋 11400 11440 0.004
19 ホテル阪神大阪   11682  
20 ハートンホテル西梅田   10890  
21 アパホテル淀屋橋駅前   7740  
  平均   10241  
  標準偏差   2423  
  変動係数   0.237  


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