446）2008年大リーグのオールスターゲームにイチローはやっと選ばれた
2008年7月16日にアメリカ大リーグのオールスターゲームが、ニューヨークのヤンキーススタジアムで開かれる。ヤンキーススタジアム最後の大イベントが行われる。
ヤンキーススタジアムは今年限りで解体され、ヤンキースは隣接の建築中の新スタジアムを来期からホームグランドとして移る。
べーブ・ルース、ジョー・ディマジオ、ミッキー・マントル等が華々しく活躍し、大リーグの選手にとって一度はグランドに立ってプレーをしたいと憧れる球場である。
2008年のオールスターゲームは、名門チームのあこがれの球場との別れを記念するがのごとく、ヤンキーススタジアムで行われる。
今年のここまでのイチローは良くない。
打率3割に、最近やっとたどり着く状態である。それまで2割8分〜9分で低迷していた。安打数も何とか100を越えたが、年間200本安打が危ぶまれる状態であった。
イチローも並の選手になってしまったかと思った。
打撃を見ていると、相手投手は際どい所にボール球を2つ投げる。その次の3球目は、カウントをとる為に速いストレートでストライクをとる。この球をイチローは必ずといって良いほど見逃す。カウントは2B1Sとなる。
4球目は投手はボール球を投げると、イチローはほとんどといってよいほど、4球目にバットが出る。
それは空振りか、ファウルになる。凡ゴロか、凡フライになれば、ここでアウト。
4球目空振りかファウルになった場合、カウントは2B2Sである。
5球目、投手はボール球で内角低目に鋭く落ちる球を投げてくると、イチローはこれまた必ずといって良いくらいバットを振る。
バットは空を切れば三振、バットに球が当たっても右方向の内野ゴロかフライとなり、アウトとなる。
今年のイチローの打撃を見ていると、こうした攻められ方で討ち取られる事が多い。
私から言わせれば、2B0Sの後の3球目のストレートのストライクを見逃さず、その球を叩けと云いたい。
3球目を見逃し、4球目の悪い球にバットを出すなと云いたくなる。
この打撃スタイルはイチローのクセになってしまっている。
このクセは私ですら見ていて分かるのであるから、大リーグのスコアラー達は見抜いている。だからそういう攻め方をされる。しかしイチローは、又あえて打ち方を変えずにそれに挑戦しょうとしている。
その挑戦のスタイルは買うが、それを行う前に、内角低目に鋭く落ちる球をヒットにする技術を身につける事が先では無かろうか。ボール球にバットを出すな。
やっとここ半月頃より、本来のイチローが戻ってきて、5打数5安打、4打数3安打と活躍するようになった。
オールスター後、猛烈な追い上げをして首位打者になってもらいたい。現在の首位打者はレンジャーズのキンスラーで打率3割3分5厘である。3分の差である。イチローに去年までの力があれば、充分首位打者になれる打率差である。
今年は衛星放送でイチローのゲームを流すのが、極めて少なくなってきた。
ヤンキースの松井ばかりである。そしてレッド・ソックスの松坂の登板するゲームばかりであった。
日本人の大リーグ選手が多くなったこともあり、またイチローの所属するマリナーズというアメリカンリーグ最下位のチームの放送を流す優先権も無い為であろう。
イチローの現在(2008年7月10日)の成績を下記に記す。
打率 3割5厘 ア・リーグ15位
安打数 116本 ア・リーグ3位
盗塁 34個 ア・リーグ2位
キャッチャー ジョー・マウアー (ツインズ)
ファースト ケビン・ユーキリス (レッドソックス)
セカンド ダスティン・ペドロイア (レッドソックス)
サード アレックス・ロドリゲス (ヤンキース)
シヨート デレク・ジータ (ヤンキース)
外野手 ジョシュ・ハミルトン (レンジャーズ)
マミー・ラミレス (レッドソックス)
イチロー (マリナーズ)
指名打者 デービッド・オルティーズ(レッドソックス)
キャッチャー ジォバニー・ソート (カブス)
ファースト ランス・バーグマン (アストロズ)
セカンド チェイス・アトリー (フィリーズ)
サード チッパー・ジョーンズ (ブレーブス)
シヨート ヘンリー・ラミレス (マーリンズ)
外野手 ライアン・ブラウン (ブルーワーズ)
福留孝介 (カブス)
アルフォンゾ・ソリアーノ(カブス)
指名打者 −