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1117)難しいで御座る

 竜巻の頻発や度重なる集中豪雨で被害が甚だしく出て、異常気象ではないかと思われる2013年9月の初旬、東京銀座のライオン銀座7丁目店の6階で、第726回の北の都会の月例会が開かれた。

 旧制四生及び金沢大学卒業生が50名程度集った。

 卓話は、『日はまた沈む、日はまた昇る』の演題で、シティ銀行、香港上海銀行に勤め、30余年アメリカ等海外で生活していた人の話であった。

 講話者は、現在の日本の状態、日本人のものの考え方に強い危機感を抱いていた。

 シティ銀行は、ロックフェラーの銀行である。

 ロックフェラーは、ロスチャイルドと共に、世界の金融資本を牛耳っている。

 世界の金融資本を牛耳っているロックフェラーのシティ銀行に長く勤め、海外から日本を見てきた人にとって、日本国の状態、日本人の考え方が良く分かるのでは無かろうか。

 アメリカの銀行の営業業務で、日本の銀行にはトップ銀行2行にしか、ドルを貸さなかったという世界の銀行の判断基準の裏側の話を聞けば、世界の金融資本の力関係がどういうものかおおよそ分かる。

 人生の糧を稼ぐ時期の殆どを、そうした外国銀行で過ごして来た人にとって、いろんなものの見方があるのにも係わらず、一つの考えに片寄り或いは固執する日本人の考え方の狭さ、大きな視野でものを見ない習性は、危ういと見えるのではなかろうか。

 卓話の前に、2つの問題を講話者は、提示した。

 下記の問題である。解いてみよと云うのである。



 (第1問)
 
 ここにお菓子が6個あって、猿が5匹います。
 この6個の菓子に手を触れずに、5匹の猿に平等に菓子を分けるにはどうすればよいか。

 (第2問)

 3を3回使って、0〜9までの数を得る算式を示せ。



 第1問は、私には答がさっぱり分からなかった。お手上げである。

 参加者の中で一人だけ、正解した人がいた。

 第1問を解いたその人の分析能力、判断力、そしてその柔軟な頭の構造に感嘆する。

 講話者も、まさか正解する人が出て来るとは予想もしていなかったようであり、大変驚いていた。


 第2問は、私も懸命に考えたが半分位しか解けなかった。

 2、3、4、6、9を求める算式は分かった。

        3+3+3=9
        3+3−3=3
                3×3−3=6
        3÷3+3=4
                3−3÷3=2

 0を求める算式はどういう算式か。一つ考えてみたら。

 1、5,7,8を求める算式は、私には分からなかった。これにも挑戦してみたら如何でしょうか。

 上記1、2問は、旧海軍大学校の入試問題という。

 海軍大学校は、海軍の尉官、佐官から選ばれたエリート中のその又エリートしか入学することが許されなかった大学校と聞く。

 第1問は口頭試問で出されたという。

 旧海軍の参謀、将官等指導者になる人には、狭い考え方や既成概念にとらわれない、大きな視野で物事を見る能力、判断する能力が必要であるということか。


  鑑定コラム652)
「四漕艇部琵琶湖遭難昭和16年4月6日」


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