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1131)舘山寺温泉 pH7.4 泉温33.7度

 「火野正平の記事があったので持ってきました。どうぞ」
と1つの記事を手渡された。

 B4サイズほどの大きさの記事であった。
 上段に火野正平の笑顔の写真、下段に文章が綴られていた。

 上段の写真は、道路際の柵に腰掛けて、火野正平が笑顔を見せている。
 バックは山麓の一部である。

 バックの山麓の一部が写っている写真を見た時、瞬時に、NHK-BSプレミアムの「こころ旅」の

 「鳥取大山の南壁をバックにした鍵掛峠のカットだ。」

と心の中で叫んだ。

 その写真は、NHK-BSプレミアムの「こころ旅」の映像部スタッフが撮った、下記アドレスの写真である。

    
http://www.nhk.or.jp/kokorotabi-blog/image/doya-gao_kagikake.jpg

 この鍵掛峠から見る大山南壁の放送は、「こころ旅」の多くの放送の中で、私が最も秀逸と思っている2つの内の1つである。もう一つは北海道の野付半島の旅である。

 火野正平自身も記憶に残る心の旅の中で、鍵掛峠の旅は、大きなウエイトを占めているのでは無かろうか。そうであるからこそ、選ばれたカットでは無かろうか。

 何故私に、火野正平のこころ旅の記事を?

 私は疑問に思った。

 「鑑定コラムを見ています。拓治さんがこころ旅の番組のファンと知りましたので・・・」

と記事提供者は云う。

 2013年の秋10月の中半、浜松舘山寺温泉で開かれた坂下中学3年D組の同窓会に、同窓生の一人が、火野正平のこころ旅の記事を持ってきてくれた。

 私は驚いた。

 中学の同窓生の中で、私のホームページの鑑定コラムを読んでいる人がいてくれたのかと。

 舘山寺温泉は、静岡浜名湖の北岸にある。東名高速道路浜名湖サービスエリアの東方にある。

 宿泊した舘山寺温泉のホテルの温泉の泉質は、ナトリウム成分で、pH(ペーハー)7.4 泉温33.7度であった。

 舘山寺温泉郷には、動物園、ジェットコースターがある遊園地もあった。

 中学の同窓会も徐々に、参加者が減りつつあると幹事は言う。

 元気なのは女子連である。良くしゃべり、食べ、土産物を沢山買い、とにかく元気が良い。

 男子連は、体のあちこちに支障を持ち、酒の量も落ち、元気が無い。

 同窓の宴は、宴会場に備えてあるカラオケで、千昌夫が歌った「星影のワルツ」を全員で歌って終わった。

 宴の翌日、舘山寺温泉を出発・到着の「浜名湖の季節と人を感じるバスツアー」のキャッチコピーを付ける『遠州道中膝栗毛』という3時間のバスツアーを幹事は組んでくれた。

 東海道松並木、三方ヶ原古戦場、浜松城、お寺等の観光地巡りかなと思っていたら、全くその気配は無かった。

 わざわざ舘山寺温泉にまで来てくれた客をそのまま返すことはもったい無い。
 また、それは能が無いことである。

 客を何とか引き留める方法を、浜松市と舘山寺温泉そして地元の生産農家、地元産業が協力して考えた。

 地元の産業を見てもらい、お金を落として行ってもらえればという企画を考えた。

 1つの町おこし、地元産業の活性化の手法である。

 この浜松市、舘山寺温泉、地元の名もない生産企業が協力してやり出したやり方は、何とか地元産業の活性化を考えている自治体にとって参考になる。
 
 予想外の意外なツアーであった。

 三方原にある農家の舞茸栽培工場での舞茸狩りからツアーは始まった。
 観光バスが一台やっと入る位の駐車スペースしかない舞茸栽培工場であった。

 青白い電灯の灯る工場の中に入り、びんの口から出ている舞茸を両手で茎を上手くもぎ取るのである。なかなか出来ず難しかった。

 2つ目は、舞阪漁港近くの小さなシラス干し製造工場であった。
 あいにくと台風で漁は休みであったが、水揚げしたシラスを漁港市場から競り落とし、釜ゆで、選別、乾燥してシラス干しを製造する工場であった。

 シラス干しも3つの種類があるようだ。
 釜ゆであげした状態のもの、半乾燥させたもの、乾燥させたものの3つである。

 半乾燥したシラス干しを、丼の酢ご飯に部厚くたっぷり載せて食べるシラス干し丼飯は美味しい。

 ツアー最後は、浜松技術工業団地にあるうなぎパイ製造工場の見学である。

 工場内の2階ギャラリーから、うなぎパイの生地、焼き、味付け、包装までのラインを見ることが出来た。

 4つの製造ラインから、うなぎパイが次々と作られていく状況を見ることが出来た。

 製造ラインを見ながら、つい職業のクセが出て来た。

 製造ライン一台いくらぐらいするであろうかと思い巡らした。

 包装されたパイが次の工程に行く時に、ベルト上を勢いよく走る。
 一分間当りのパイが走る数を数えれば、製造量が分かりそうだ。

 1つの販売単価を掛ければ、販売額が分かりそうだ。

 製造原価を販売価格の何%とすると、1ラインが稼ぎ出す純収益はおおよそこのくらいか・・・・。

 純収益のうち、機械装置に配分する利益配分割合は・・・・・。

 還元利回りをこのくらいとすると・・・・・。
 製造機械装置の1ラインの価格はこのくらいか・・・・。

 同窓会に行っても、不動産鑑定関連のことが頭をよぎっては?

 浜松の新幹線駅で、西に行く同窓生と別れた。

 幹事は、舘山寺温泉の良い同窓会の企画をたててくれた。感謝する。


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