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1151)首都高速道路高架建替工事費1km当り475億円

 2020年の東京オリンピックに向けた関連工事が、都内で動き出した。

 東京の首都高速道路株式会社の菅原秀夫社長が、2013年12月25日に記者会見し、首都高速道路の老朽化が進んでいる個所について、

 「速やかに建替を進めて行く必要があり、東京オリンピックを視野に工事を進めていきたい」

と、首都高速道路の大規模な改修及び建替計画を発表した。

 建替個所は、下記の個所である。

 @ 1号羽田線の東品川桟橋〜鮫洲埋立部
 A 1号羽田線の高速大師橋
 B 3号渋谷線の池尻〜三軒茶屋間
 C 都心環状線の竹橋〜江戸橋間
 D 都心環状線の銀座〜新富町間

 上記5個所の距離は8kmである。

 高架建替工事費は、3800億円である。

              3800億円
           ──────= 475億円                                  
                8

 1km当りの工事費は、475億円である。

 前のコラム記事で、JR南武線の高架化工事費を1km当り139億円と記した。
 その工事費を遙かに上回る工事費である。

 JR東海のリニア中央新幹線の工事費は、1km当り178億円である。(鑑定コラム861)

 リニア中央新幹線の工事費の1km当り178億円を知った時は、私はそんなに工事費がかかるのか、JR東海はその様な高額な工事費を負担して企業経営は大丈夫なのかと心配した。

 しかし、今回首都高速道路の高架建替工事費を知り、その工事費1km単価から見ると、リニア中央新幹線の工事費1km単価がえらく安く見えてくる。
 
 東京オリンピックに向けての具体的工事が、いよいよ動き出した。

 代表的建設会社、ホテル、不動産会社の2013年12月26日現在の株価を記しておく。
 2013年9月9日は、東京オリンピックが決定した日である。
 株価の結果から判断すると、例え3ヶ月の将来とは云え、株価の予測は難しい。

                       2013年9月9日         2013年12月26日

大成建設    463円     469円 清水建設    483円     521円 鹿島建設    396円     388円
帝国ホテル  4,355円     2,229円 藤田観光    461円    383円
三井不動産  3,430円     3,670円 三菱地所   2,825円     3,045円


  鑑定コラム255)
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