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1183)リニア甲府駅予定地周辺の土地価格は未だ下がっている

 国土交通省が、2014年3月19日に、2014年1月1日時点の地価公示価格を発表した。

 リニア中央新幹線甲府駅予定地周辺にある地価公示地(甲府9-1)の土地価格は、u当り18,700円と発表された。

 1年前の価格は、u当り19,000円であった。

 変動率は、

                    18,700円
               ───────  = 0.984                            
                    19,000円

▲1.6%の下落である。

 過去の地価変動は、

            平成24年   ▲5.2%
            平成25年   ▲5.5%
            平成26年   ▲1.6%

である。

 平成26年1月1日時点では、下落を示したが、その率は▲1.6%であり、金額でいえばu当り300円の金額の下落であることから、上昇に転じるのは容易い。

 山梨県内の地価公示価格の平成26年1月1日時点の年間地価変動率は、山梨県の発表によれば、下記である。

                     平均価格円/u     平均変動率
      住宅地     37,600円      ▲2.7%
      商業地          62,000円            ▲3.0%
      工業地          25,500円            ▲2.8%

 山梨県の商業地の価格は、住宅地の価格の1.65倍(62,000÷37,600≒1.65)か。

 山梨県の工業地の価格は、住宅地の価格の0.68倍(25,500÷37,600≒0.68) か。

 甲府9-1の地価は、山梨県住宅地平均価格に対して、

                    18,700円
                ───────= 0.497≒0.5                        
                    37,600円
0.5の関係にある。

 即ち、

                観察する公示地価格甲府9-1
            ─────────────── = 関係割合        
                 山梨県住宅地の平均価格

 この関係割合値が大切である。

 平成26年1月の甲府9-1の関係割合は0.5である。

 この割合数値が0.6とか0.65になって来たら、甲府9-1の土地価格は特定的要因によって値上りしていると判断出来る。
 そうしたら国土利用計画法の適用である。0.70になったら国土利用計画法の発動であろう。

 リニア中央新幹線駅予定地の土地価格について知りたい方は、鑑定コラム861)「リニア新幹線関連で地価の監視始まる」を読まれたし。

 過去の甲府9-1の地価公示価格を、下記に記す。

 甲府9-1 甲府市大津町941-7

   平成23年1月1日  u当り 21,200円 (-)
   平成24年1月1日  u当り 20,100円 (▲5.2%)
   平成25年1月1日  u当り 19,000円 (▲5.5%)
   平成26年1月1日  u当り 18,700円 (▲1.6%)


 鑑定コラム861)
「リニア新幹線関連で地価の監視始まる」



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