○鑑定コラム


フレーム表示されていない場合はこちらへ トップページ

田原都市鑑定の最新の鑑定コラムへはトップページへ

前のページへ
次のページへ
鑑定コラム全目次へ

1519)ゴルフ場の地代は年間u211円

 鑑定コラム1518)で、ゴルフ場業界は底を脱したと云う記事を書いた。

 ついでと云う訳では無いが、ゴルフ場に関する記事を2、3記す。

 ゴルフ場経営の最大手の株式会社アコーディア・ゴルフの平成28年3月期の有価証券報告書を見ていたところ、同報告書P33に興味ある数値が目に入った。

 (株)アコーディア・ゴルフの5つの国内子会社がゴルフ場として使用している土地面積が載っていた。

 34コースと18練習場である。

 その土地面積は、20,815,000uである。

 その内借地面積が記されており、借地の合計面積は、9,600,000uであった。

 借地の面積割合は、

       9,600,000u
         ─────────  = 0.461                              
             20,815,000u

46.1%である。甚だ借地の占める割合が多い。

 賃借ゴルフ場土地に支払っている年間地代の額の合計金額が記されていた。

 地代は、建物所有目的で借地借家法適用の土地賃借料を云う。

 この定義に従えば、ゴルフ場の土地賃借料は、建物所有目的で無いことから、地代とは呼べなく土地賃借料と云うべきものであるが、便宜上、ここでは地代と呼ぶこととする。

 支払っている年間地代は、2,027,492,000円である。20億2000万円である。

 たかが地代とあなどってはいけない。

 地代だけで、20億2000万円という巨額の金額が支払われているのである。

 この金額を知れば、たかが地代と軽く考えることは出来ないであろう。

 逆にそんなに巨額の金額が地代にと、驚くことになろう。

 土地1u当りの年間地代を求めると、下記である。

               2,027,492,000円
           ────────── = 211円                           
                 9,600,000u

 ゴルフ場の地代は、年間1u当り211円である。

 34コースと18練習場の土地の簿価は、22,082,200,000円である。220.8億円である。

 この金額は、時価会計によって評価されている適正な時価の金額では無いかと、私は推測する。

 この土地簿価には、借地の価格は含まれない。所有土地の価格である。

 所有土地面積は、
 
                20,815,000u−9,600,000u = 11,215,000u

である。

 所有土地のu当り価格は、

                  22,082,200,000円
               ────────── = 1,969円                      
                    11,215,000u

1,969円である。

 ゴルフ場の地代の粗利回り(年間地代÷土地価格=粗利回り)を求めると、

                      211
                 ───── =  0.107                               
                    1,969

10.7%である。

 高額な地代利回りである。ゴルフ場の地代は高すぎると云うことが改めて云える。

 ゴルフ場の借地面積は、100uとか200u程度の規模ではない。

 10,000u、20,000uの規模である。

 例えば、20,000u(約2町歩)の借地とする。

 この地代は、

              211円×20,000= 4,220,000円

年間422万円である。

 月額に換算すれば、

       422万円÷12≒35.2万円

35.2万円である。

 甚だしく立派な年金収入である。但し、この金額の半分程度は固定資産税として納税しなければならないが。

 とはいえ、ご先祖様が残してくれた山林のお陰で、毎月35.2万円の収入が得られるのである。ご先祖様様と云うことになろう。


  鑑定コラム225)
「ゴルフ場の地代は年間平方米100〜200円」

  鑑定コラム1518)「ゴルフ場業界は底を脱したようだ」

  鑑定コラム1521)「ゴルフ場の平均売上高」


フレーム表示されていない場合はこちらへ トップページ

前のページへ
次のページへ
鑑定コラム全目次へ