鑑定コラム1557)「各県の県内総生産」の記事で、 「県内総生産の金額に0.6を乗じて、住んでいる県の人口で割れば、県内居住者一人当りの賃金が求められる。所得で無い。賃金である。12で割れば月額の給与である。」 と私は述べた。 その「0.6」は、どこから来ているのかと思われる人がいると思う。 それについて説明する。 国内総生産には、生産側から分析した国内総生産と支出側から分析した国内総生産がある。 両国内総生産の金額は一致する。 支出側は、国内で消費される金額からの分析である。 支出側の国内総生産の構成内容は、下記である。平成26年の構成内容を記す。
民間最終消費支出 293兆2166億円 政府最終消費支出 100兆9540億円 総固定資本形成 106兆5154億円 在庫品増加 2824億円 財貨・サービスの輸出 88兆3505億円 財貨・サービスの輸入 ▲99兆6955億円 計 489兆6234億円
293兆2166億円 ───────── = 0.59889 ≒ 0.60 489兆6234億円