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1875)日本人のテニス全豪オープン優勝を見るのは楽しい

 日本人がテニスの世界4大大会で優勝するのは不可能と思っていた。

 それが、いとも簡単に実現してしまった。競技している本人は懸命に戦っているが。

 2019年1月26日に決勝戦が行われた全豪オープンで、日本人籍の大坂なおみ選手が優勝した。優勝賞金3億3千万円である。

 日本人の優勝の瞬間を見るのは、楽しい。まず見られないであろうと思っていたものが見られることが、これほど楽しいとは。気分も爽快になる。

 大坂なおみ選手は、昨年(2018年)夏の全米オープンに優勝した。この優勝には度肝を抜かれた。まさかそれ程の力があるとは考えてもいなかったからである。

 父はハイチ人、母は日本人で二重国籍である。3歳まで大阪で育ち、その後アメリカに渡りフロリダで育ったという。英語の方がなめらかに口からでて、日本語はたどたどしい。

 大坂なおみの名前で日本人としてテニス大会に出場登録すると云うことは、本人は日本人であると自覚しているのである。

 試合中の自分のテニスが上手く行かず、負けそうになってベンチに下がった時、タオルを頭から被り顔を隠して涙ぐむ。

 女子の大会には、コーチが駆けつけることが許されているのか、コーチとの会話が流れる。

 その会話が可愛い。

 「私弱いの。相手強すぎる。もうテニスやるのはイヤ・・・・」と涙声で弱弱しく云う。

 若いコーチのバイン氏が、小学生の駄々っ子をなだめすかすように「大丈夫だ。君は強いのだ。やれる・・・・・」と優しく暗示を掛けるごとく言い聞かせる。

 タオルで顔を隠して、涙声で話す大坂なおみとバインコーチとのやりとりは、テレビで音声が流れる仕組みになっているようである。その内容を聞くと、ほほえましくなる。

 バインコーチの性格が良く分かる。立派である。

 テニスの4大大会である全豪オープン、全仏オープン、ウインブルドン、全米オープンのうち、去年夏の全米オーブンの制覇に続き今年の最初のビッグ大会の全豪オープンを、大坂なおみは制覇した。

 2014年9月全米オープン、男子の錦織が、準決勝でジョコビッチに勝ち、決勝に進んだ。

 ジョコビッチに勝ったのであるからもう優勝だと、期待したが、錦織は妙に意識しすぎていつものテニスが出来ず、チリッチに負けてしまった。

 日本人初のビッグタイトルをとることが出来なかった。残念だった。

 しかし21歳と若い女性の大坂なおみが、去年、今年と連続して2つのビッグタイトルをとった。テニスの歴史に大きな足跡を残すことを成し遂げた。

 朝日新聞のスポーツ部の別働隊の新聞である日刊スポーツが、2019年1月27日のウエブで、「二重国籍の大坂なおみが日本登録で出場する理由とは」(吉松忠弘記者執筆)の見出しで、大坂なおみが日本人籍としたいきさつを述べている。

 それには吉川真司氏の存在と努力があったと記している。

 吉川真司氏は、よくぞ大坂なおみの能力を見抜いた。その眼力に敬服する。

 そして、その意見を受け入れた日本テニス協会の幹部の人々も立派である。


  鑑定コラム1247)
「錦織 テニス全米オープン決勝進出」
 

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