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1909)住宅の空き家率(二次的住宅を除く)トップは和歌山県の18.8%

 総務省は、5年毎に調査する『住宅・土地統計調査』の平成30年度の住宅数概数集計を、平成31年4月26日に発表した。平成30年10月1日現在の数値である。

 概数の発表であり、今後発表される確定値とは必ずしも一致しないが、そうはずれもしないであろう。

 同調査によれば、住宅戸数の総数は、6242万戸である。

 5年前は、6063万戸であった。戸数にして179万戸、率にして2.95%の増加である。

 5年間の増加戸数の多い都県は、1位は東京都で31万戸、2位は神奈川県で15万戸、3位は千葉県で14万戸、4位が埼玉県で12万戸である。4都県の合計は72万戸である。

 4都県の増加戸数の全体増加戸数に占める割合は、

                   72万戸
               ──────= 0.402                                 
                  179万戸

40.2%である。

 総戸数6242万戸あるが、その全戸数に住人が住んでいる訳では無い。住戸に利用されていない住宅、即ち空き家の戸数は、846万戸である。

 空き家率は、13.6%(846万戸÷6242万戸≒0.136)である。5年前は13.5%であり、少し増えている。

 空き家846万戸の類型別戸数と割合は、下記である。

     賃貸用住宅     431万戸         0.509
          売却用住宅     29.4万戸        0.035
          二次的住宅     38.2万戸        0.045
          その他の住宅        347.4万戸       0.411

 二次的住宅とは、別荘である。

 二次的住宅の空き家を除く空き家率は、全国平均で、12.9%である。

 そのトップは和歌山県で、18.8%である。和歌山県がどうして空き家が多いのか。

 二次的住宅の空き家を除く空き家率に占める賃貸用住宅の割合は、

                    0.509
               ─────── =0.533                               
                   1−0.045

である。

 以下に、二次的住宅を除く空き家の多い県と、空き家率を記す。

     1位  和歌山県  18.8%
          2位  徳島県      18.6%
          3位  鹿児島県  18.4%
     4位  高知県   18.3%
          5位  愛媛県      17.5%
          6位  山梨県   17.4%
          7位  香川県   17.4%
          8位  山口県   17.3%

 四国4県は、上位7位以内にあり、空き家率は17%〜18%の水準である。四国は大変だ。


  鑑定コラム1910)
「平成30年各県の住宅の空き家率(二次的住宅を除く)」

  鑑定コラム1911)「東京ビジネス地区空室率1.78% 2019年3月」


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