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745)津波の残した爪痕に茫然とする

 2011年3月11日に生じた東北地方・太平洋沖地震のマグニチュードは、8.8から9.0に訂正発表された。

 マグニチュード9.0以上の地震は、今迄に世界で4つしか記録されていない。

   1952年 カムチャッカ地震  M9.0 
      1960年 チリ地震      M9.5
      1964年 アラスカ地震    M9.2
      2004年 スマトラ島沖地震  M9.1〜9.3

 そして2011年3月の今回の日本の東北地方・太平洋沖地震9.0である。
 地震の歴史の中に巨大地震として、名前を残すことになってしまった。

 高台に避難した人がビデオカメラで海を映す。
 横一線に白い波が近づいて来る。

 「来た、来た、来たよ。」

と叫ぶ子供の声が画像から聞こえる。

 地震から発生した津波が、海岸の町に襲いかかってきた。
 防波堤を乗り越え、入江に流れる川を逆流し、土手を越え、扇状地に出来た街の家を土台ごとなぎ倒し、次々と飲み込み、木くず化として扇状地の頭に向かう。

 自動車は、木の葉の様に浮かび、ぶっかり、漂いながら、濁流と共に上流に流れていく。
 濁流となった津波は、家を押しつぶし、巨大な一団の滝のごとく市街地を襲う。
 次々と押し寄せる津波の海水は、4階建のコンクリートの建物の高さまでに達した。

  津波がもたらした海水が、沖に引いたあとには、密集して市街地を形成していた家々は殆ど残っていない。木くずが絡まっているRC造の建物が僅かに残っているのみである。
 その姿をテレビで見て茫然とする。

 宮城県警察本部長は、宮城県の津波による死者は、「万以上」であるという。

 海岸に多くの死体が横たわっているという。海に流された死体もあるであろう。
 多くの人々が、高台への避難に逃げ遅れ死んだ。

 自然の猛威に人間の力は弱いものだ。
 科学は何の力も持たない。


 鑑定コラム747) 「田中美知太郎教授はどう云うであろうか(福島第一原子力発電所事故)」


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