○鑑定コラム


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932)火野正平野付半島を行く

 NHK・BSプレミアムが放映する火野正平のこころ旅は、北海道を走る。

 およそ8kmもの直線の続く道路を5人の自転車野郎隊は、一列になってすっ飛ばして進む。

 野付半島、トドワラのこころ旅は、供養の旅であった。

 手紙の差出人は、我が子が5歳の時に行った野付半島のトドワラの風景を、こころの風景と綴る。

 その我が子息子は11歳という年齢で、去年亡くなってしまったという。
 5歳の時の思い出がひときわこころの風景としてよみがえるのであろう。

 5歳と云えば、小学校に上がるにはまだまだ時間があり、坊やである。
 その坊やが子供自転車に乗って、尾岱沼キャンプ場から海に突き出た野付半島のトドワラを見る為に、15kmの道のりを走るのである。

 親のこぐ輪っぱの大きい自転車の後を、母親に遅れないようにと、輪っぱの小さい子供自転車のペダルを一所懸命こいで追いかけていく5歳の子供の姿を想像して見よ。
 いじらしく、いとおしくなってくる。

 撮影スタッフが正平が何に使うか気づかない間に、正平は途中で、道端に咲く白い野の花をいくつか摘んだ。

 それを見た瞬間、私は、
 「火野正平は、手紙の主の亡くなった子供を供養する為に、到着したところに捧げるためだな。」
と思った。

 トドワラの見える木道に座って、正平はこころの手紙を読む。
 読み終え、手紙の差出人への語りかける言葉も少なく、トドワラを眺める。
 そしてその場所を静かに立ち去る。

 正平の立ち去った後の木道には、白い野の花が、トドワラに向けて捧げてあった・・・・・・・。
 素晴らしいエンディングである。

 さすが火野正平は映画俳優だ。
 野付半島のこころ旅を、一つの短い映画に仕立て上げていた。
 カメラアングルも又良い。

 この相手のこころを思いやる火野正平の優しい行為に、手紙の差出人は、恐らくこころ動かされ、火野正平の大ファンになってしまったことであろう。

 下記に2つの写真のアドレスを記す。
 一つはウイキペデアの人工衛星から見た野付半島である。
 野付半島の異様な形に驚くであろう。
 もう一つは北海道根室振興局が提供するトドワラの写真である。
 トドワラとは何かを知る事が出来る。枯れ木である。

(衛星からの野付半島 ウイキメデア)

 
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Notsuke_Peninsula_Hokkaido_Japan_SRTM.jpg


(トドワラ 北海道根室振興局)

  https://www.nemuro.pref.hokkaido.lg.jp/fs/2/2/2/0/3/9/6/_/gourment62.JPG



 この野付半島の番組放送の視聴者の応援メッセージが綴られているNHKのブログがある。
 これが又良い。
 手紙差出人の友人のメッセージもある。
 下記のアドレスである。


   http://www.nhk.or.jp/kokorotabi-blog/400/126659.html#comment


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