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2663) 住宅の平均耐用年数は37.2年(2022年度)

 一般社団法人住宅生産団体連合会(会長 芳林敬一大和ハウス工業株式会社代表取締役社長)が、『2022年度戸建注文住宅の顧客実態調査』を、2023年9月25日に発表した。

 2022年度調査によると、建て替えるまで住んでいた住宅の平均築年数は、37.2年であった。

 前年度の2021年度は37.5年であり、2020年度は39.0年であった。2019年度は39.7年であった。2018年度は39.4年であった。

 ここ数年平均築年数が短くなっている。

 2020年の調査結果を見た時は、2021年調査では、築年40年になるのでは無かろうかと思ったが、その予想は全く外れ、築年39.7年を最高年として、その後、ドンドン築年数は下がり、住宅平均築年数は37.2年と縮まってしまった。

 この現象はどうしたのであろうか。

 2022年から37.2年前と云うと、

     2022年−37.2=1987.8年=1987年
である。元号で云うと、昭和59年である。

 この頃に建てた建物は、材質、設備、建て方等が悪かったのであろうか。

 過去の同団体の調査による建築経過年数を記すと、下記である。

            2008年度          33.0年
            2009年度          34.0年
            2010年度          34.3年
            2011年度          36.4年
            2012年度          36.4年
            2013年度          38.3年
            2014年度          36.2年
            2015年度          38.3年
            2016年度          36.8年
            2017年度          37.0年
            2018年度          39.4年
                2019年度          39.7年
                2020年度          39.0年
                2021年度          37.5年
                2022年度          37.2年

 1984年(昭和59年)がどういう年であったか。ネットのウイキペディア等から振り返って見る。

 世界的な出来事で見ると、インドのインディラ・ガンジー首相が暗殺される。(10月)。

 アメリカ大統領のロナルド・レーガンが再選される。(11月)

 英国サッチャー首相と中国趙紫陽首相との間で、香港返還合意文書の調印(12月)

 日本人が絡んだ出来事として、次の3つがある。

 1月、週刊文春が、三浦和義ロスアンゼルス疑惑騒動を暴く。

 2月、植村直己マッキンレー山登頂、下山途中に消息を絶つ。

 10月、ロスアンゼルスオリンピックの柔道無差別級で、山下泰裕優勝する。

 国内に目を向けると、時の首相は中曽根康弘である。出来事は次のごとくである。

 1月、日本で初めての原子力船「むつ」の廃船が決まった。

 3月、グリコ・森永事件発生。この事件は迷宮入りと成り、事件は解決されず時効となってしまった。

 校野球は、木内幸男監督率いる茨城県代表の取手二高が、桑田・清原がいるPL学園を決勝戦で破り、初優勝した。

 昭和59年の公定歩合(基準割引率及び基準貸付利率)は、5.0%である。

 公定歩合の利率に付いては、鑑定コラム383)「公定歩合(基準割引率及び基準貸付利率)と一時金運用利回り」で、昭和48年〜平成19年までの公定歩合が調べて記してある。

 歌は世につれ、世は歌につれであるが、1984年に流行った歌は、五木ひろしの「長良川艶歌」、渥美二郎の「釜山港に帰れ」、細川たかしの「浪速節だよ人生は」であった。


  鑑定コラム1819)
「住団連 建替建物の平均築年数は37.0年(2017年度)」

  鑑定コラム1998)「「いい日旅立ち」の流行った年に建てた建物が寿命を迎えた(耐用年数39.4年)」

  鑑定コラム2186)「住宅の平均耐用年数は39.7年(2019年)」

  鑑定コラム2234)「『北の国から』の俳優田中邦衛氏が亡くなる」

  鑑定コラム2306)「住宅の平均耐用年数は39.0年(2020年)」

  鑑定コラム2479)「住宅の平均耐用年数は37.5年(2021年)」

  鑑定コラム383)「公定歩合(基準割引率及び基準貸付利率)と一時金運用利回り」


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