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965）2012年8月の神戸ホテル客室稼働率は89.5%

　不動産鑑定の仕事で、2012年9月に神戸に行って来た。

　神戸のホテル客室稼働率について調べてみた。
　その結果について記す。

　日本銀行神戸支店が、神戸市内の主要ホテルの客室稼働率を調査し、発表している。
　その数値によって分析する。後日確定数値の発表によって変更する場合があるかもしれない。

　過去3年の神戸主要ホテル客室稼働率の平均は、

　　　　　2009年(平成21年)　     66.1%
　　　　　2010年(平成22年) 　　　74.8%
　　　　　2011年(平成23年)　 　　72.5%

　
である。計算は日銀神戸支店発表の毎月の客室稼働率を単純平均したもので、田原の計算による。以下同じ。

　2009年～2011年の3年間の各月の平均客室稼働率と、平均客室稼働率を100とした場合の各月の評点は、下記のとおりである。

                  平均稼働率　　 評点　
　　　１月　　　　　62.6%　　　　88.0
 　 　２月　　　　　65.9%　　　　92.7
　　　３月　　　　　70.3%　　　　98.9
　　　４月　　　　　67.0%　　　　94.2
　　　５月　　　　　65.9%　　　　92.7
　　　６月　　　　　63.9%　　　　89.9
　　　７月　　　　　72.5%　　　 102.0
　　　８月　　　　　86.0%　　　 121.0
　　　９月　　　　　72.4%　　　 101.8
　　　10月　　　　　75.9%　　　 106.8
　　　11月　　　　　75.0%　　　 105.5
　　　12月　　　　　75.8%　　　 106.6
      平均          71.1%　　　 100.0

　
　上記数値算出の日銀神戸支店のデータの一覧は、下記である。単位は評点を除き%である。

月	2009年	2010年	2011年	平均	評点
1月	62.2	65.7	60.0	62.6	88.0
2月	63.3	68.7	65.8	65.9	92.7
3月	67.2	72.3	71.5	70.3	98.9
4月	64.0	72.2	64.7	67.0	94.2
5月	52.3	74.8	70.7	65.9	92.7
6月	49.6	70.7	71.3	63.9	89.9
7月	65.6	76.6	75.4	72.5	102.0
8月	84.0	87.0	87.1	86.0	121.0
9月	68.9	74.7	73.6	72.4	101.8
10月	71.1	79.8	76.7	75.9	106.8
11月	71.0	77.0	77.0	75.0	105.5
12月	73.5	77.6	76.3	75.8	106.6
平均	66.1	74.8	72.5	71.1	100.0

　神戸のホテルは、年の後半7月～12月が稼働率は高く、年の前半の1月～6月の稼働率は低い。

　稼働率が最も低い月は1月である。神戸に旅行するには、1月がホテルが取りやすいということである。

　一年で最もホテルが混むのは8月であり、稼働率は80%を越え、80%の後半の稼働率である。

　大阪のホテルも夏の8月が最高稼働率である。
　東京のホテルは8月の稼働率は低い。
　神戸、大阪の8月のホテル稼働率は何故高いのだろうか。

　2012年(平成24年)1月～8月までの神戸の主要ホテル客室稼働率は、下記である。

　　　　　 2012年(平成24年)1月　　　62.5%
　　　　　 2012年(平成24年)2月　　　65.7%
　　　　　 2012年(平成24年)3月　　　72.5%
　　　　　 2012年(平成24年)4月　　　73.8%
　　　　　 2012年(平成24年)5月　　　74.5%
　　　　　 2012年(平成24年)6月　　　73.2%
　　　　　 2012年(平成24年)7月　　　74.6%
　　　　　 2012年(平成24年)8月　　　89.5%

　直近1年間(2011年9月～2012年8月)の客室稼働率は、74.2%であり、2011年1月～12月の72.5%より高い。

　2011年の稼働率の低下は、東日本大震災の影響があるとすると、直近1年の稼働率が2011年の稼働率を上回ったということは、東日本大震災の影響をクリアしたと考えてもよいであろう。

　今年(2012年)の8月の神戸の客室稼働率は、89.5%である。
　2009年以降で一番高い客室稼働率である。

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