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864)2011年の東京の主要ホテルの客室稼働率

 ホテル関係の不動産鑑定評価を行った。

 評価に必要であることから、東京の主要ホテルの客室稼働率を調べてみた。
 日本経済新聞社が、日本経済新聞、日本経済産業新聞に調査発表している東 京の主要ホテルの客室稼働率である。

 東日本大震災(2011年3月11日発生)が、東京のホテル業界にどれ程の大打撃 を与えたのか、客室稼働率で見てみる。

 2011年3月の客室稼働率は、49.8%である。前年同月比△33.6ポイントであ る。
 2月の客室稼働率は82.6%であったから、前月比では△32.8ポイントの減少 である。
 この様な急激な減少は通常の経済変動では生じ無い。

 この異常な客室稼働率の下落の原因は東日本大震災である。

 4月はなお悪く40.5%の稼働率である。前年同月比△40.9ポイントである。
 著しい低水準の稼働率である。
 これが東日本大震災が、東京のホテル業界に与えた現実の経済損失状況であ る。

 40.5%の稼働率は、東日本大震災クラスの大不況によるものとして、記録さ れることであり、今後同じ大不況が来るかどうかは分からない。
 もっともこの様な著しい低稼働率が何度もあっては、ホテル会社がバタバタ 倒産してしまう。

 稼働率40.5%を底にしてホテル客室稼働率は上昇する。
 しかし、対前年同月比にプラスになるには、去年の暮れの12月までかかる。

 2011年(平成23年)12月の稼働率は79.1%で、前年同月比+0.4ポイントであ る。

 前年同月比で稼働率はプラスになったとはいえ、それは僅か0.4ポイントに 過ぎない。

 この稼働率のプラスをもって、ホテル業界が東日本大震災の影響を乗り越え たと言うには、まだ早いと思われる。

 著しく空いた客室を埋めるために、即ち激しく落ち込んだ客室稼働率を高 めるために、客室料金の大幅な割引がなされて宿泊客の奪い合いが行われてい るという要因を見落とす訳には行かない。

 日本経済新聞社調べの去年2011年1月〜12月までの東京の主要ホテルの客室 稼働率は、下記の通りである。平均値及び標準偏差は私が計算したものである。


        2011年01月       70.7%
        2011年02月       82.6%
        2011年03月       49.8%
        2011年04月       40.5%
        2011年05月       57.1%
        2011年06月       67.6%

2011年07月 68.7% 2011年08月 71.9% 2011年09月 77.8% 2011年10月 83.9% 2011年11月 83.5% 2011年12月 79.1%
平均 69.4%    標準偏差    13.95


  鑑定コラム740)
「2010年の東京・大阪の主要ホテルの客室稼働率」

  鑑定コラム778)「平成23年のホテル業界は震災により厳しい経営環境に」

  鑑定コラム564)「2009年ホテル業界に何が起こっているのか」

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  鑑定コラム916)「ホテル客室稼働率82.3%、大震災不況を乗り切った。しかし…」

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  鑑定コラム1361)「帝国ホテルの客室稼働率は81.7%(平成27年3月)」


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