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1251)石川県の不動産鑑定士協会は眠っているのか

 石川県の不動産鑑定士協会は、何をしているのか。眠っているのか。

 2014年9月19日に、各県の土地の価格(7月1日時点の基準地価格)が、各都道府県及び国土交通省から発表された。

 その発表基準地価格の商業地価格で、日本一の上昇率を示したのが石川県金沢市の商業地である。上昇率は15.8%である。

 所在等は、下記である。

    金沢市広岡1丁目112番ほか
        平成26年7月1日価格   u当り315,000円

 この土地の平成25年7月1日時点の価格は、u当り272,000円である。

 変動率は、

                   315,000円
                ───────=1.158                               
                   272,000円

15.8%の上昇である。

 リートバブルに浮かれる東京の商業地の最高上昇率は、中央区銀座6丁目4番13の土地で12.1%である。

 東京の銀座の上昇率を凌ぐ15.8%の上昇率を、石川県の金沢の商業地が記録したのである。

 この日本一になったと云うことは、ビッグニュースである。
 注目を集めるであろう。
 その原因は一体何なんだと。

 基準地価格を発表している石川県のホームページを見ても、上昇の原因についての説明が全くなされていない。

 そもそも、石川県のホームページのどこに、県基準地価格が発表されているのか捜すのに苦労する。もっと分かり安くホームページを作ってくれないかと愚痴の一つも云いたくなった。

 この私の愚痴に疑問を持たれた方は、グーグルで「石川県」と入力して、石川県のホームページで、平成26年の石川県の基準地価格の一覧、概要を捜して見て欲しい。一回でお目当ての記事が見つけ出せれば、相当の腕前の人であると私は思う。ものは試し。挑戦されてみたら。

 県のホームページでは、分からないことから、公益社団法人石川県不動産鑑定士協会のホームページには、その基準地価格の評価を行っている不動産鑑定士の団体だから、原因理由が詳しく説明されているであろうと思い、同協会のホームページを訪問した。

 同団体のホームページを見て、口あんぐりである。

 石川県の基準地価格について、一言も述べていない。
 トップページは、「定期無料相談会のおしらせ」というお知らせのキャッチフレーズのみである。

 同ホームページには、自分達不動産鑑定士は、基準地価格の評価の仕事をやっていると述べている。

 その基準地価格の商業地の変動率が、日本一の上昇率を記録したのである。
 この事実は、再度云うがビッグニュースである。

 そのニュースを何故、県民に知らせないのか。

 同協会のホームページで、

 「県民への情報発信事業を行うなど、主に不動産の利用とその価格に関して、地域社会に密着した社会貢献活動を行っています。」

と石川県不動産鑑定士協会の会長(木崎良隆氏)は、会長の挨拶で述べている。

 情報発信で社会貢献すると述べているのである。
 今回の事実は、正に、その社会貢献を県民の多くに示すのに、よいチャンスではないのか。知らせる責務が不動産鑑定士にはあると、私は思う。

 なぜかと云えば、その価格を求めるのに、多くの県民の協力によって、土地取引事例を収集しているのである。

 その人々への情報還元が必要であろう。

 不動産鑑定評価の多くは、土地取引事例に頼っている。
 土地取引事例は、「情報」である。

 即ち不動産鑑定業は、情報産業と云ってもよい。

 そうしたことを、不動産鑑定士はもっと自覚すべきであろう。
 自らが、情報で生活の糧を得ているにも係わらず、自らは還元情報を発信せず、糧として利益のみ享受する一方交通の姿勢はおかしいでは無いのか。

 今からでも遅くない。
 +15.8%になった事実原因を深く掘り下げて分析した論文を書き上げ、協会のホームページに掲載して欲しい。

 来年(2015年)3月14日に、北陸新幹線の真新しい列車が、東京から金沢にやってくる。
 これの予測見込み経済効果が土地価格に現れたのか。
 来春の金沢への新幹線開通の祝砲を、土地価格は轟かせてくれたと考えたい。

 仙台は東京と繋がって伸びた。
 新潟は東京と繋がって伸びた。
 金沢の将来は、明るいと思いたい。

 公益社団法人石川県不動産鑑定士協会のホームページは、下記アドレスである。

    
http://www.ishikawa-rea.jp/




***追記 2014年9月20日

 上記コラム記事は2014年9月19日に書き、同日に発表した。

 翌日の本日20日に国交省のホームページを見たら、19日には掲載されていなかった金沢市商業地価上昇率日本一の15.8%が、写真入りでデカデカとアップされていた。

 下記の文章で。

「<平成26年地価公示で特徴的な動きを示した地点の紹介>

○金沢5−21(平成26年7月1日時点の地価は315,000 円/uで、前年比15.8%の上昇)

 金沢駅の近くに置かれている地点です。平成27年春の北陸新幹線開業(長野駅〜金沢駅)を見据え商業地に対する需要が堅調で、商業地では全国1位の上昇率となりました。」

 写真は、プロの写真ではないかと思われる素晴らしい出来映えの金沢駅の被写体である。
 下記アドレスで見ることが出来ます。時間が経つと期限と云って削除されるかもしれないが。

      http://www.mlit.go.jp/page/kanbo01_hy_003624.html


 金沢の不動産鑑定士達よ、もっと目覚めてくれないか。
 国交省が、トップニュースで取り上げている事件の当事者なんだょ。


  鑑定コラム1308)「学会開催は新幹線開通で金沢で・・・」

  鑑定コラム1322)「金沢への北陸新幹線の切符、ホテルが取れない」

  鑑定コラム1393)「名古屋商業地価 45.7%の上昇」

  鑑定コラム1467)「国交省は何故地価上昇トップ土地の写真を載せないのか」
 

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