飲食店は、一般的には賃借店舗が殆どである。
鳥貴族の店舗は、賃借店舗が大半と判断出来る。
損益計算書の「地代家賃」という名称の金額は、ほぼ家賃と判断出来る。
そうすると鳥貴族の売上高に対する家賃割合は、
27年7月期 7.5%
28年7月期 7.3%
29年7月期 7.4%
30年7月期 7.9%
である。
飲食店の家賃は、売上高の10%が標準である。
このことについては、鑑定コラム18)「店舗売上高と家賃割合」、鑑定コラム1462「 店舗の売上高に対する家賃割合の求め方」で詳しく述べられている。
飲食店にあって家賃割合が、8%以下の割合の企業は、経営上優良店舗と判断される。
鳥貴族の家賃割合は、7.9%であるから、優良な経営飲食店企業と云える。しかし徐々に家賃割合が上がりつつある。
差入れ保証金は、同有価証券報告書によれば、30年7月期は、1,773,849千円である。
月額支払賃料は、
2,698,971千円÷12=224,914千円
である。
1,773,849千円
─────────── = 7.9
224,914千円
敷金或いは保証金は、支払賃料の7.9ヶ月分である。
平成30年7月期末の店舗数は、665店舗である。
1店舗の年間売上高は、
33,978,027千円÷665=51,095千円
である。
月間売上高は、
51,095千円÷12=4,258千円≒426万円
である。
一店舗の月額家賃は、家賃割合は7.9%であるから、
426万円×0.073=33.7万円
33.7万円である。
2018年9月~11月の新設店舗13店の席数の平均は71席である。
1坪2席とすると、店舗の平均面積は、
71÷2=35.5坪
35.5坪である。
33.7万円÷35.5坪≒0.95万円
賃料は坪当り9,500円と推測される。
鑑定コラム1645)