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425)ついに19ミリ異形棒鋼トン10万円台(2008年4月28日)

 2008年4月29日の日本経済新聞は、前日4月28日の日経商品相場を伝える。
 その中の鋼材の取引価格で、19ミリ異形棒鋼の東京高値取引価格トン101,000円の数値を載せる。

 ついに19ミリ異形棒鋼はトン10万円台になった。

 日刊鉄鋼新聞では、その数日前から東京の16ミリ〜25ミリ異形棒鋼の市中相場価格を、トン10万円と伝えていた。しかし日経相場は、98,000円の金額であった。
 それが、日経相場も4月28日(月)の取引価格として101,000円を伝えた。

 平成12年ではトン26,000円であった。
 平成17年にトン6万円台になった。
 そしてそれ以後の値上がりが著しい。

   平成19年10月にトン7万円
      平成20年2月にトン8万円
      平成20年3月にトン9万円
 そして平成20年4月28日にトン10万円になった。

 最近3ヶ月の間に、毎月トン1万円の値上がりである。

 19ミリ異形棒鋼の主力生産者である電炉メーカーは、減産しながら、なおトン2万円の値上げを意気込んでいる。
 それは原材料である古鉄の値上がりによるものであり、甚だ強気である。

 一体19ミリ異形棒鋼の価格はどこまで値上がるのか。

 マンション建設業者は、鋼材のこれほどの値上がりを読み切っていなかったであろう。請負契約であるから、鋼材のこの激しい値上がりで赤字覚悟で建設したとしても、資金繰りに行き詰まり、下手すると倒産する建設会社が出てくるかもしれない。

 マンション販売業者もマンションの建設発注を止めた方が良い。
 同じ事は、貸ビル業者にも言える。
 今年夏の中国のオリンピックが終わるまで、工事中止した方が良い。

 いつまでも価格は値上がりするものでは無い。いつかは必ず頭打ちをする。そして値上がりの反動で、激しい価格下落現象が必ず訪れる。
 今は、それを避ける為に、少し、相場と頭を冷やせ。


 鋼材に関する記事は、下記の鑑定コラムにあります。

 鑑定コラム391)「鉄筋鋼材の値上がりが激しい」
 鑑定コラム409)「トン8万円台になった19ミリ異形鉄筋の異常高」
 鑑定コラム416)「19ミリ異形棒鋼トン9万円台に(2008年3月19日)」

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