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839)栃木県の林地価格は何故高い

 栃木県の那須町に行って来た。

 那須町の北側隣接地は、福島県である。
 東京電力福島第一原発崩壊の放射能の影響が、栃木の土地価格にも影響を与えているであろうかと疑心暗鬼で那須町に出かけた。

 山林の評価である。
 別荘地の原野商法の土地である。

 今年は、何故か原野商法の土地の評価の巡り合わせが多かった。
 何故だろう。

 鑑定依頼の目的は、相続に伴う評価である。
 北海道の七飯町、青森県むつ市、青森県六ヶ所村と3件全て相続によるものであった。
 今回もそうである。

 40数年前、死亡した人が40〜50歳台の頃に、山林の原野商法が各地で発生した。
 その時に原野商法の土地を購入した人が、80〜90歳台になって寿命を全うした。

 残された財産の中に、原野商法の山林があったということである。

 那須の土地もやはり登記所には公図すら無く、どこに所在するのか分からなかった。
 何とか捜して現地にたどり着いた。

 近くには、かっての原野商法で売った別荘地の看板が、雑木林の中に朽ち果てて捨ててあった。
 そのうち捨てられた看板には、分譲した開発業者の名前が消されずに残っている。その会社は今はもう無い。

 車で走ると、あちこちに原野商法の別荘地が、雑木林になっている無残な姿が見られる。

 平成23年7月時点で、栃木県が発表している基準地の中の林地の価格の平均は、他の県の林地価格の平均と較べると、飛び抜けて高い水準にある。

 原野商法の価格の残滓が、今も残されているということなのか。
 まさか、それはないであろうと私は思いたい。

 栃木県を中心にして、東から右廻りで各県の林地価格の平均を記す。
 下記の通りである。
 平成23年7月時点。10アール当りの価格である。単位円。千円未満四捨五入。
 u当り価格は、下3ケタのゼロを切れば、それがu当り円である。

          栃木県        1,164,000円

茨城県 392,000円 埼玉県     310,000円 群馬県 126,000円 福島県      99,000円

 東京圏を記すと、下記の通りである。

            東京都      457,000円
            千葉県     247,000円
            埼玉県     310,000円(再記)
            神奈川県        824,000円

 栃木県の林地価格は、東京の林地価格よりも高い。神奈川の林地価格よりも高い。関東で一番高い。それもずば抜けて高い。

 一体、この栃木県の林地価格の高価格は、どうしたことであろうか。

 下記に、平成23年(2011年)7月時点の栃木県林地価格の一覧を記す。


番号 所在及び地番 価格(円/10a )
1 栃木県宇都宮市新里町丁字屋敷東1495番2外 4050000
2 栃木県日光市木和田島字小松原1571番5 2790000
3 栃木県大田原市羽田字長者平227番66 970000
4 栃木県佐野市作原町字キヤタ久保2124番 64000
5 栃木県小山市大字荒井字一本木350番1 2900000
6 栃木県上都賀郡西方町大字真名子字前沢口2461番 260000
7 栃木県那須郡那須町大字高久乙字遅山3370番3003 1810000
8 栃木県芳賀郡市貝町大字刈生田字北田760番 255000
9 栃木県日光市滝ヶ原4022番1 73000
10 栃木県大田原市須賀川字梨ケ作3930番 76000
11 栃木県さくら市鹿子畑字古屋敷80番3 327000
12 栃木県栃木市皆川城内町2391番外 390000


 鑑定コラム53)
「オオタカ保護と山林価格」

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 鑑定コラム831)「恐山」

 鑑定コラム832)「六ヶ所村の山林」

 鑑定コラム840)「香川県には基準地の林地の設定地が何故無いのだろうか」

 鑑定コラム841)「日本で一番高い林地は宇都宮市新里町丁の林地でu当り4050円」

 鑑定コラム843)「日本の山奥の山林の平均価格はu当り43円」


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