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821)平成22年新潟魚沼産コシヒカリは60kg当り21,703円

 2011年(平成23年)産米が、スーパーマーケットの店頭に並ぶようになった。

 平成22年産米の価格について記す。平成23年産米の価格ではない。

 (株)KSP-SPの提供によるデータに基づいて、農林水産省が作成した2011年8月時点の、全国800のスーパー等の店頭に並んでいる米の小売価格(精米10kg)は、下記のごとくである。

   新潟コシヒカリ一般      4,070円
   富山コシヒカリ        3,487円
   栃木コシヒカリ        3,487円
   宮城ひとめぼれ        3,281円
   秋田あきたこまち       3,242円

   山形はえぬき         3,079円    青森つがるロマン       2,836円    北海道きらら397        2,666円

 日本人一人の一年間に食べるお米の量は59.5kg、約60kgである。
 銘柄によって違うが、上記金額を6倍すれば、自分の一年間のお米の消費額ということになる。

 例えば、山形はえぬきならば、

      3,079円×6=18,477円

である。

 高いという人も中には居るかもしれないが、1.8万円が主食の金額である。
 副食費を考えるべきという人はいようが、それは別においといて、少なくともこれだけの金額で、充分では無くとも、とにかく飢えることなく一年間生きて行けるのである。
 高い金額ではないと私は思う。

 小売価格で無く、卸価格はいくらしているのか。

 卸価格の知識が何故必要かといえば、その価格が無ければ農地の収益価格が求められない。農地の収益価格を求める為に必要である。

 農地の収益価格など自分には関係無いという不動産鑑定士が居たら、その様な人は不動産鑑定士の職を止められたい。

 農耕社会がベースであった日本において、不動産の還元利回りは、田の価格と田の収益からの還元利回りが源であろうと私は思っている。

 貸ビル、マンション、アパート、店舗の価格を求めるのに使用している還元利回りも、その源は田の利回りから発生しているものである。

 その様に認識すれば、田から得られるお米の価格の知識が不動産鑑定に必要で無いという主張は出来ないであろう。

 平成22年産米の卸業者の相対取引価格(出荷業者 玄米60kg)は、農林水産省の『米穀の取引に関する報告』によれば、下記のとおりである。平成23年8月時点である。

   北海道    ななつぼし     11,707円(平成23年6月)
      青森     まっしぐら      11,246円
      岩手     ひとめぼれ      12,596円
      宮城     ひとめぼれ      12,667円
      秋田          あきたこまち        12,547円

山形     はえぬき      11,857円 福島     ひとめぼれ 13,187円 栃木     コシヒカリ     12,575円 富山     コシヒカリ     13,694円(平成23年6月) 広島     コシヒカリ 12,556円(平成23年6月)
香川     ヒノヒカリ 11,772円 福岡     ヒノヒカリ     12,857円(平成23年6月)

 新潟産米は別格である。
 下記の通りである。23年8月までの平均価格である。

         コシヒカリ(一般)      15,762円
         コシヒカリ(魚沼)      21,703円
         コシヒカリ(岩船)      15,750円
         コシヒカリ(佐渡)      15,961円

 魚沼産コシヒカリは、同じ新潟県産コシヒカリよりも、

    21,703円÷15,762円=1.376≒1.40
  
40%高い。

 新潟魚沼産コシヒカリが、日本のお米の王様に君臨していることが、数字の上ではっきりと分かった。

 小売のお米と卸価格の玄米との間には、どれ程の価格差があるのか。

 小売価格と卸価格の各10kgの価格で比較してみる。

                            小売価格a   卸価格b   倍率a/b
    宮城ひとめぼれ         3281円        2111円        1.55
        秋田あきたこまち       3242          2091          1.55
        山形はえぬき           3079          1976          1.56
        栃木コシヒカリ         3383          2096          1.61
        新潟コシヒカリ一般     4070          2628          1.55
        富山コシヒカリ         3487          2082          1.67

 お米の小売価格は、卸価格の1.55倍〜1.67倍である。
 最頻値は1.55倍である。
 卸価格の1.55倍が小売価格と判断して良いであろう。
 これが市場が形成する経済経験則の倍率数値ということか。


  鑑定コラム815)
「お米の消費量、年間一人当り59.5kg」

  鑑定コラム826)「23年産米の価格は去年より10%以上高い」

  鑑定コラム882)「北海道15.1%、新潟7.9%、滋賀4.1%、熊本4.4%(田の利回り)」

  鑑定コラム961)「平成24産米は6〜8%高か」

  鑑定コラム1258)「平成26年産米価格10%下落か」

  鑑定コラム1276)「魚沼産コシヒカリが2万円を切った」

  鑑定コラム1403)「平成27年産米価格13%アップか」

  鑑定コラム1545) 「2016年産米は高くなりそうだ」


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