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974)平成24年産米は3〜20%アップ

 農林水産省(以下採用数値の出典は同じ)が、平成24年9月の平成24年産米の相対取引価格を発表した。

 平成24年産米は、23年同期の産米と較べると、3%〜20%の価格アップである。

 平成24産の新米は9月より取引される。
 つまり平成24年9月の米の価格は、平成24年の新米の価格ということである。

 各年の9月の新米の相対取引価格の全銘柄平均価格は、下記のごとくである。
 60kgの卸業者の取引価格である。単位円。

   
    平成22年9月      13,040円
    平成23年9月      15,196円
    平成24年9月      16,650円

 平均価格は、農林水産省の説明では、銘柄米の単純取引価格の平均では無く、数量ウエイトを付けた加重平均の価格という。

 平成22年〜平成23年のアップ率は、

            15,196円
         ──────  = 1.165                                    
            13,040円

16.5%である。

 平成23年〜平成24年のアップ率は、

            16,650円
         ──────  = 1.096                                    
            15,196円

9.6%である。

 直近2年間では、

    1.165×1.096≒1.277

27.7%の上昇である。

 デフレどころではない。
 お米の価格は、完全にインフレ状態である。

 お米がこれだけ値上りすれば、競争の激しい外食産業は、価格の安い外国産米の購入に殺到しているのでは無かろうか。

 24年9月の出荷業者の相対取引価格は、下記の通りである。変動率の計算は田原による。


産地 銘柄 平成24年9月 平成23年9月 変動率
北海道 きらら397 15318 13730 1.12
北海道 ななつぼし 15366 13823 1.11
青森 つがるロマン 15404 13329 1.16
青森 まっしぐら 15160 13221 1.15
岩手 ひとめぼれ 15829 14235 1.11
宮城 ひとめぼれ 16384 14850 1.10
秋田 あきたこまち 17020 15396 1.11
山形 はえぬき 16451 14698 1.12
福島 ひとめぼれ 15929 13309 1.20
茨城 コシヒカリ 16678 15727 1.06
栃木 コシヒカリ 16737 15604 1.07
千葉 コシヒカリ 16976 15642 1.09
長野 コシヒカリ 16860 15921 1.06
新潟 コシヒカリ(一般) 18448 17952 1.03
新潟 コシヒカリ(魚沼) 23781 22704 1.05
新潟 コシヒカリ(岩船) 18813 18269 1.03
新潟 コシヒカリ(佐渡) 18854 18263 1.03
富山 コシヒカリ 16913 16124 1.05
石川 コシヒカリ 16814 16025 1.05
福井 コシヒカリ 17512 16047 1.09
福井 ハナエチゼン 16238 14659 1.11
三重 コシヒカリ(一般) 17128 15929 1.08
滋賀 コシヒカリ 17625 15882 1.11
滋賀 キヌヒカリ 16099 15148 1.06
京都 コシヒカリ 17792 16566 1.07
兵庫 コシヒカリ 17257 15821 1.09
島根 コシヒカリ 17700 15293 1.16
広島 コシヒカリ 16226 15019 1.08
山口 コシヒカリ 17049 14664 1.16
徳島 コシヒカリ 16736 15954 1.05
熊本 コシヒカリ 18201 16259 1.12
平均   16650 15196 1.10


  鑑定コラム826)
「23年産米の価格は去年より10%以上高い」

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