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442)鑑定コラムで読まれている記事上位10(2008年7月1日)

 2008年4月1日から2008年6月30日までの3ヶ月の間で、当ホームページの鑑定 コラムの記事で、どの記事が最も多く読まれたか、統計を取って見た。3ヶ月 ごとの恒例のコラム集計分析である。

 次の通りである。
 一応アクセスがあったということは、その記事は読まれたと解釈する。
 3ヶ月前と変わらないものもあるが、過半数以上が変わっている。
 3ヶ月と言う短い期間とはいえ、世の中の変動状況がはっきりと読み取れ る。

 1位   鑑定コラム287) 「 一坪とは」
  2位   鑑定コラム391) 「鉄筋鋼材の値上がりが激しい」
 3位   鑑定コラム433) 「不動産鑑定士試験短答式のある出題問題」
  4位   鑑定コラム424) 「不動産鑑定士には政策提言能力が無いのか」
 5位   鑑定コラム337) 「経済的耐用年数とは」
 6位   鑑定コラム415) 「まさか杞憂の予測が的中するとは」
 7位    鑑定コラム63)  「年収倍率5.34倍のマンション価格」
 8位   鑑定コラム19)  「還元利回りの求め方」
 9位   鑑定コラム426) 「東京RC造建築費u当り2万円アップ(2008年)」
 10位   鑑定コラム436) 「『不動産が崩れる』という「AERA」のピックアップ記事」
 以上の10件が、2008年4月から6月までの3ヶ月間の期間の上位10の記事であ る。

 順位1位は、3ヶ月前の2008年3月の分析時と変わりはない。
 このコラム記事は、2006年6月27日に発表した。それ以後、私の鑑定コラム で読まれている記事のトップに居続ける。

 ずっと当鑑定コラムのランク1位にあると言うことは、一坪は何平方メート ルに換算するのかということを知りたがっている人が多いということが常に存 在しているということのようだ。

 ランク2位のコラム記事は、鉄筋鋼材価格の著しい値上がりの兆候が見えて きたという記事である。記事を書いた時(2007年11月30日)は、19ミリ異形棒鋼 はトン6万円台を突破して、7万円になった時である。現在はトン11.0万円であ る。現在はあまりの値上がりの激しさに、買い控えとマンション価格の下落が 重なり、需要の減退が生じて、価格調整している状況である。

 不動産鑑定士が鋼材の価格に興味を持つことは殆ど信じがたく、この鋼材費 の値上がりに関する記事のアクセスは、不動産鑑定とは全く関係無い鉄鋼材を 使用する会社・商社・自動車・電機会社等の企業からのアクセスと思われる。

 ランク3位のコラム記事は、平成20年の不動産鑑定士試験短答式に出された1 つの問題に付いて書いた記事である。1ヶ月程度の期間であるが猛烈なアクセ スがあった。
 私は不動産鑑定士試験の受験者の為に鑑定コラムを書いているわけでは無 い。
 不動産鑑定の実証性を切り口にして鑑定コラムを書いている。
 しかし、何だか知らないがやたらにアクセスが多い。試験の受験生がアクセ スして居るのか。

 ランク4位のコラム記事は、不動産競売制度の見直しに関係して、それに携 わっている不動産鑑定士の現場サイドの意見が無いのに、いささか驚き、不動 産鑑定士はサイレント人間なのかと警告している記事である。

 不動産鑑定士はおとなしい。
 自分達の仕事に関する制度を消費者の目から見て、より良い、より分かり易 い制度にする為に、現在の見直す点はどこかという意識や見方が全く欠けてい る。考えを持っているであろうが、自分の意見を発表しょうとしない。

 で、本当におとなしいのかと思うと、それはとんでもない。
 発言しないクセに、恐ろしく大胆不敵な国民・消費者・投資家を小馬鹿にし た不動産鑑定評価を、何の臆面もなく行う。そしてその責任を全くとろうとし ない。監督官庁もこれまた職務放棄といって良いくらい、一向にそれらの不動 産鑑定士・不動産鑑定業者を罰しようとしない。監督官庁が、管轄の不動産鑑定 士・不動産鑑定業者を庇ってくれることは有り難いことであるが、それにも限 度というものがあるのではなかろうか。

 ここ2〜3年のJリート、不動産ファンドの不動産取得等の価格に関する金融 庁によって指摘された不動産鑑定にまつわる勧告がどれ程あることか。

 それはごく一部の不動産鑑定士・不動産鑑定業者が行っているのであって、 それ以外の98%を越える不動産鑑定士・不動産鑑定業者はそれらの鑑定を行っ ていない。それにもかかわらず、同じことをやっているのでは無いのかという 白い目で社会より見られ、大変迷惑している。

 だがその大変迷惑していることを感じながらも、それを社会に向けて発言を 一向にしようとしない。国交省に対して何とかせいとメールなどで抗議すれば よいものを、それすらやろうとしない。

 多くの良心を持った不動産鑑定士が、国交省に抗議の手紙やメールを送るな らば、国交省も不動産鑑定士の本音を知り動くであろうが。

 今回のJリートのプロスペクト・レジデンシャル投資法人に係わる不動産鑑 定評価に対する証券取引等監視委員会の処分勧告は、今迄と違うことを不動産 鑑定士、不動産鑑定業者、国交省は知るべきである。

 それは何かというと、東京証券取引所の上場Jリートで生じた事件で、資本 主義の根幹を揺るがしかねない内容の事件であることである。
 東京証券取引所とは、日本の資本主義の資本主義を維持し、その総本山に位 置する組織である。資本主義そのものを象徴する組織体である。

 上場Jリート投資法人に係わる不動産鑑定が信頼を無くすることは、投資家 が資本の提供を拒む強い要因になることである。資本が集まらなくなるのであ る。資本が集まらなくなるということは、資本を集めて企業活動を行うという 資本主義の崩壊を意味することになる。

 今回のプロスペクト・レジデンシャル投資法人に係わる不動産鑑定評価で、 証券取引等監視委員会が処分勧告したということは、証券取引等監視委員会が 資本主義の根幹を揺るがす可能性を含むと判断したから首相・金融庁に処分勧 告したのである。
 それほど重要な内容を含む事件なのである。
 俺たちには関係無いと思っている事件ではない。

 こうした事情を考えずに国交省がくさいものに蓋をという態度で、不作為の 作為行為をとったならば、国交省は資本主義下に自らが存在していることを知 らずに、資本主義を否定する役所ということになろう。
 まさか、国交省は「我が官庁は資本主義を否定する役所である」とは思って いないであろう。

 5位、8位は10位内ランクの定番の鑑定コラムである。コメントは省略する。

 6位はサブプライムローン問題が日本にも影響を与えていることの記事で、 滝野川信用金庫がサブプライムローン問題によって多額の損失が発生したこと の記事である。
 サブプライムローン問題に対する関心が高いのか多くのアクセスがあった。

 7位は、ここ数年のマンションの価格の著しい値上がりによって、売出しマンション価格は、マイホーム購入者の支払能力限度を超えてしまった。
 マンションを購入するに際して、収入と価格との関係はどういう関係があるのだろうかということを知ろうとする人々が、多くアクセスしてきたのでは無かろうかと予測する。

 9位は鋼材費の高騰が原因していると思われるRC造の建築費の上昇の記事で ある。

 10位は、朝日新聞社発行の「AERA」2008年6月16日号(2008年6月9日発売) に、『不動産が崩れる』という強烈なインパクトを与える見出しのピックアッ プ記事に私のコメントが掲載されたという記事である。「不動産が崩れる」の 言語でグーグルで検索すると、そこそこのブログやホームページの不動産ニュ ースの関連記事に私のコメントが引用されている。

 この他、上位30位に入って居る鑑定コラム番号2桁台の記事は、
 鑑定コラム53) 「オオタカ保護と山林価格」
 鑑定コラム57) 「RC造と見紛うPC住宅」
 鑑定コラム29) 「川奈ゴルフ場の価格」
である。

 それらの記事は2002年8月、9月、5月にそれぞれ発表した記事である。
 今からおよそ6年前に発表した記事に、未だ多くの人がアクセスし記事を読 んで居ることは、有り難いことである。訪問者に感謝する。

 なお、不動産鑑定の世界に新しい風を吹き込もうとしている不動産鑑定・森 島塾に関しての記事、鑑定コラム417)「新しい不動産鑑定塾の夜明けは岐阜か ら」は、30位以内に入っており、およそ400近くのアクセスがある。
 少なからずの人々、不動産鑑定士の方々が関心を持っていると伺われる。

 アクセスの多い上位10等の記事とはどういう内容のものか、改めて興味を持 たれた方は、下記鑑定コラムをクリックすれば、記事に繋がります。

 1位   鑑定コラム287) 「 一坪とは」
2位   鑑定コラム391) 「鉄筋鋼材の値上がりが激しい」
 3位   鑑定コラム433) 「不動産鑑定士試験短答式のある出題問題」
4位   鑑定コラム424) 「不動産鑑定士には政策提言能力が無いのか」
 5位   鑑定コラム337) 「経済的耐用年数とは」
 6位   鑑定コラム415) 「まさか杞憂の予測が的中するとは」
 7位   鑑定コラム63) 「年収倍率5.34倍のマンション価格」
 8位   鑑定コラム19) 「還元利回りの求め方」
 9位   鑑定コラム426) 「東京RC造建築費u当り2万円アップ(2008年)」
10位   鑑定コラム436) 「『不動産が崩れる』という「AERA」のピックアップ記事」
 
  鑑定コラム53) 「オオタカ保護と山林価格」

  鑑定コラム57) 「RC造と見紛うPC住宅」

  鑑定コラム29) 「川奈ゴルフ場の価格」

  鑑定コラム417) 「新しい不動産鑑定塾の夜明けは岐阜から」
  鑑定コラム1801)
「10年前の2つの記事が今なおランク上位に入る(30年7月1日アクセス統計)」

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